2025年3月、トヨタ・シエンタZ(5人乗り)を購入してから約3か月。日々の買い物や家族でのちょっとした遠出など、さまざまなシーンで活躍してくれています。
「スライドドアって便利だな」「静かで燃費も良くて最高!」と感動する一方で、実際に使ってみると「うーん、ここは少し惜しいかも…」と感じた点もいくつかありました。
今回は、シエンタZに実際に乗ってみて気づいた注意点を5つピックアップ。そして、それでも「買ってよかった!」と感じている理由についても、率直にお伝えします。

① 自動ブレーキの効きが強めでドキッとする
まず驚いたのが、自動ブレーキの効きの強さ。Toyota Safety Senseの機能で、前方車両との距離が縮まると自動でブレーキがかかるのですが、その反応がけっこう鋭いんです。
信号待ちで前の車に近づいただけでも、グッと強く減速してしまい「え、まだぶつかってないけど!?」と焦ったこともありました。
安全性の高さは評価ポイントですが、慣れるまではちょっと神経を使います。
② 足かざしセンサーが思ったより気まぐれ
Zグレードには、足をかざすだけでスライドドアが開く「ハンズフリースライドドア」が標準装備されています。
ところが、納車時に「これは非搭載です」とディーラーに案内され、「そうなんだ」と思っていたところ、ある日試しに足をかざしたら……「ウィーン」と開いたんです(笑)。
実際にはちゃんと付いていたのですが、センサーの反応が鈍く、重い荷物を抱えているときに限って反応してくれないことも。
このあたりの機能差については、シエンタのグレード比較レビューも参考になると思います。

③ 高速道路ではエンジン音がやや気になる
街中では非常に静かで快適なシエンタですが、高速道路の合流や追い越し時にアクセルを強めに踏み込むと、エンジン音が「うなり気味」になります。
以前乗っていたカローラフィールダーと比べても「うぉん」と高回転になる感覚があり、静粛性重視の方は一度試乗してチェックするのがおすすめです。
乗り換え時の違いについては、クルーズコントロール付き走行レビューでも詳しくご紹介しています。
④ バックソナーが敏感で、少しうるさい?
シエンタZにはバックソナーが装備されており、障害物の接近を「ピピピッ」と音で知らせてくれます。駐車時の安心感は大きいのですが……ちょっと反応が過敏すぎる場面も。
我が家の駐車場では、後方を通る車にも反応してしまい、「えっ!?ぶつかる!?」と誤認することもありました。
安全第一ではありますが、もう少し設定の調整ができれば嬉しいところですね。
⑤ 5人乗りでもリアシートは3人だと窮屈
我が家は5人乗りタイプを選びましたが、大人3人がリアシートに並ぶと、肩が少し触れ合うような窮屈さを感じます。
短距離であれば問題ありませんが、長距離になると中央の人は疲れやすいかもしれません。
ファミリーカーとして使う場合は、座席の広さや座り心地も購入前にチェックしておくと安心です。
⑥ 車線逸脱防止機能が敏感すぎて、自転車の追い越しが難しい場面も
シエンタZには「レーンディパーチャーアラート(車線逸脱防止支援機能)」が搭載されており、白線をまたごうとするとハンドルを自動で戻そうとしたり、ブレーキが軽くかかることがあります。
普段はとても心強い機能なのですが、少し困ったのが自転車を追い越すようなシチュエーション。対向車に気をつけながら白線をややはみ出して抜こうとしたときに、急にハンドルが戻されかけたり、ブレーキアシストが入ってしまい、「えっ!?」とヒヤッとすることがありました。
もちろん、安全運転をサポートしてくれる機能ではあるのですが、狭い道や交通量が多いエリアでは「もう少し柔軟に動けたらな…」と感じる場面も。
このあたりも含めて、安全装備の特徴をよく理解しておくと、より安心して運転できます。詳しくは シエンタの使用感レビュー もあわせてご覧ください。

他のユーザーの声
実際にシエンタZに乗っている方々の声を聞いてみると、「わかる!」と共感できるポイントがたくさんあります。ここでは、いくつかの体験談をご紹介します。
「細い道で自転車を抜こうとしたら、急にハンドルが戻されて焦りました」(40代・男性)
都内の住宅街をよく走るという男性は、車線逸脱防止機能についてこう語っていました。「子どもを後ろに乗せていて、安全第一なのはありがたいんですけどね。でも、道が狭いところで自転車を追い越すときに白線をちょっとはみ出したら、ハンドルがググッと戻ろうとしてきて…逆に危なく感じることもあります」。
「バックセンサーが鳴りっぱなしで、最初は何に反応してるのかわかりませんでした」(30代・女性)
自宅の駐車スペースのすぐ後ろが道路になっているという女性は、バックソナーの敏感さに戸惑ったそうです。「最初の頃は『えっ!?どこかにぶつかりそう!?』って毎回ドキドキしてました。でも実際は、後ろを車が通っただけでも反応してたみたいで…。慣れるまではちょっと神経使いますね」。
「スライドドアの足かざし機能、便利なんだけど反応が気まぐれ」(40代・女性)
買い物帰りに両手がふさがっているときにこそ使いたい足かざしセンサー。「子どもを抱っこして荷物も持ってるときに限って反応してくれなくて、『いま開いてよ〜!』って心の中で叫んでました(笑)。コツをつかめばいいんだろうけど、もうちょっとスムーズに開いてくれたら嬉しいですね」とのことでした。
「高速道路でエンジン音が結構響くのが気になります」(50代・男性)
週末に遠出することが多いというこちらのオーナーは、「普段は静かなんだけど、高速で合流するときにアクセルを強く踏み込むと、エンジンが“うぉーん!”って唸るんですよね。もうちょっと静かだと文句なしなんだけどなあ」と話していました。
このように、使い方や環境によって細かい不満はあるものの、「総合的には満足している」という声が多く見られました。シエンタZは、完璧ではないけれど、日々の暮らしにフィットする“ちょうどいい車”なのだと改めて実感します。
「まだ前の車と距離あるのに、ブレーキ警告が出てびっくり」(30代・男性)
郊外の道路をよく走るという男性は、プリクラッシュセーフティの作動タイミングに戸惑ったそうです。「前の車とそれなりに距離あったのに、急にピピピッと警告音が鳴って『えっ!?』ってなりました。確かにちょっと速度は出てたかもしれないけど、自分では余裕があると思ってたので…そのギャップにびっくりしました」。
「最初は誤作動かと思ったけど、どうやら歩行者やバイク、車線の影響もあるみたいですね。安全のためとはいえ、もう少し柔らかい警告でもいいかなって思います(笑)」とのことでした。
それでもシエンタZに満足している理由
細かい気になる点はあっても、トータルでは大満足の1台です。その理由は以下の通り。
- 燃費が優秀:街乗りでも20km/L前後。家計にやさしい! タイヤ選びと空気圧管理でさらに燃費向上も。
- スライドドアが便利:狭い駐車場でも乗り降りしやすく、子育て世帯にも最適。
- 見晴らしが良い:座面が高く、前方視界が広くて運転しやすい。
- 安心の安全装備:ブレーキは強めですが、Toyota Safety Senseが事故リスクをしっかりカバー。
- ナビが大きくて快適:地図の更新が数年分ついており、情報がいつも新しい。
車の維持費やメンテナンス費用も気になる方は、初心者向けメンテナンスガイドもぜひ参考にしてください。
また、任意保険の見直しも忘れずに。補償の落とし穴については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ:ちょっと気になるけど、それ以上に“ちょうどいい”
完璧な車はなかなか存在しませんが、日常使いの中で「気軽に乗れる」「維持費も抑えられる」「使い勝手がいい」と感じられるシエンタZは、非常にバランスの良い一台です。
これから購入を検討している方の参考になれば幸いです。
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