「走行中にテレビやナビが操作できたら便利なのに」
そう感じたことがある方も多いのではないでしょうか。そんなニーズに応えるアイテムが「キャンセラー」です。特にトヨタ・シエンタのようにディスプレイオーディオが標準装備されている車では、注目される存在になっています。
確かに、キャンセラーを取り付ければ走行中でもテレビが見られたり、ナビの目的地設定ができたりと便利な機能が増えます。でも、私はこう思いました。「それ、本当に必要?」と。
今回は、キャンセラーをあえて選ばなかった私の視点から、「スマホ+車載Wi-Fi」「タブレット導入計画」「Fire TV Stick・オットキャストなどの代替案」まで、実際の体験を交えつつご紹介します。口コミもあわせて取り上げますので、ぜひ参考にしてください。
キャンセラーって何?使ってる人の声
まずキャンセラーとは、車のディスプレイオーディオやナビの“走行中の操作制限”を解除するアイテムです。テレビが映るようになったり、ナビを助手席から設定できるようになるなど、便利な側面があります。
実際にキャンセラーを導入している人の口コミを見ると、次のような意見が多く見られます:
- 「走行中でもテレビが見られるようになって快適。助手席の人が飽きずに済む」
- 「取り付けも簡単で、スイッチでON/OFF切り替えができるのが便利」
- 「ディーラーだと高かったが、市販のキャンセラーで十分だった」
確かに、助手席の人にとってはかなり便利なアイテムです。しかし、注意したいのは安全面と法的なリスク。特に“運転者が注視すること”は法律違反にあたる可能性があるため、使い方には十分な配慮が必要です。
おすすめキャンセラー商品例
もし導入を検討するなら、以下のようなキャンセラーが人気です。
- シェアスタイル製 シエンタ10系専用ナビキャンセラー Eタイプ
カプラーオンで取り付け簡単。スイッチ切り替え付きで便利。 - データシステム TV-KIT(TV-NAVIコントローラー)
トヨタ車に対応する汎用キット。走行中のTV視聴・ナビ操作が可能に。
価格はおおよそ5,000〜15,000円ほど。ディーラーでの取り付けよりもコストを抑えたい方には市販品が人気です。
我が家のスタイル:スマホ+車載Wi-Fiで十分楽しめる
現在の我が家では、キャンセラーを使わずに「スマートフォン+トヨタ純正車載Wi-Fi」を活用しています。助手席や後部座席の人がスマホでNetflixやYouTubeを視聴したり、Spotifyで音楽を流したりと、停車中も退屈しません。
車載Wi-Fiは通信も安定しており、月額料金がかかるものの動画再生にも支障はなく、データ通信量の心配がないのが嬉しいポイントです。運転中はドライバーの視界に入らないようにしておけば、助手席の人が使う分には特に問題はありません。
「走行中にエンタメを楽しみたい=キャンセラー」ではなく、「自分で選んだ端末で楽しめる環境を作る」方が、私には合っていると感じています。車載Wi-Fiについてはこちらの記事でも詳しく比較していますので、興味のある方はぜひどうぞ。
今後の理想は「iPad mini」の導入
ただし、スマホではどうしても画面が小さく、長時間の動画視聴やナビ代わりにはやや不便。そこで今、導入を検討しているのが「iPad mini」です。
8.3インチという程よいサイズで、車内でも邪魔にならず、画面も見やすい。NetflixやAmazonプライム、YouTube、Googleマップ、Spotifyなど、日常的に使っているアプリを快適に使える点が非常に魅力です。
iPad miniを導入することで、助手席でもナビの補助、動画視聴、子ども向けアプリなど、より幅広く車内時間を充実させられると期待しています。
おすすめのタブレットホルダー
iPad miniを車内で使うには、しっかり固定できるホルダーの存在が欠かせません。以下のタイプが人気です
- ヘッドレスト取り付け型:後部座席向け。映画鑑賞におすすめ。
- 吸盤・粘着型(ダッシュボード固定):助手席でナビ代わりに使える。
- CDスロット/エアコン吹き出し口タイプ:省スペース派に人気。
シエンタにおすすめのアクセサリー5選でもスマホホルダーは紹介していますが、タブレットはサイズと安定感が重要。しっかり選んで安全に使いたいですね。
Fire TV Stickという選択肢も
スマホやタブレット以外にも、「Fire TV Stick」を使って車内で動画を楽しむスタイルも人気があります。ポータブルモニターやHDMI対応の車載モニターに接続すれば、Amazonプライム・Netflix・YouTubeなどのストリーミングサービスが使えるようになります。
ただし、Fire TV Stickの使用には以下の点に注意が必要です:
- インターネット接続:車載Wi-Fiやスマホのテザリングが必要。
- 電源供給:シガーソケットまたはUSBポートで安定した給電が必要。
- 操作性:リモコンや音声操作に頼る場面も多く、運転中の操作は厳禁。
利便性の高さではiPadやスマホに劣る部分もありますが、「既にFire TV Stickを使っている」「家族でモニター共有したい」といった場合には、有力な選択肢のひとつです。
最新モデル「OttoAibox P3(オットキャスト)」という選択肢
さらに進んだ車内エンタメ化の選択肢として注目されているのが、「オットキャスト(OTTOCAST)」です。これはApple CarPlay対応のディスプレイオーディオをAndroid化できるAI Boxで、YouTubeやNetflix、ナビアプリなどを直接操作できるようにします。
最新モデルは「OttoAibox P3(PICASOU 3の後継機)」で、以下のような特徴があります。
- Android 12搭載:スムーズな操作と高いアプリ互換性
- 大容量メモリ(8GB RAM + 128GB ROM):複数アプリの同時使用にも対応
- HDMI出力対応:後部座席のモニターとも連携可能
- 分割画面(Split Screen)対応:ナビと音楽アプリの同時表示が可能
- FOTAアップデート対応:最新機能をネット経由で継続的に利用可
ユーザーの口コミでは「車内で完全にスマホのように使える」「YouTubeが高画質でスムーズ」「リモコンがあると操作しやすい」など、高評価が多く見られます。
オットキャストP3は価格も約3万円台と高めですが、「車内エンタメを本気で強化したい人」には検討の価値があるデバイスです。
道路交通法との関係も忘れずに
こうしたデバイスを車内で使用する際は、道路交通法への配慮も欠かせません。運転者が走行中に画面を注視するのは法律違反とされており、たとえキャンセラーやモニターで映像が見られる状態でも、運転中に注視すれば処罰対象になります。
一方、助手席や後部座席の同乗者が動画を視聴すること自体は違反ではありません。問題は“視界を遮らない設置”と“操作を運転中に行わない”こと。特にタブレットホルダーの位置には注意が必要です。
キャンセラーなしでも、快適なシエンタライフはつくれる
「走行中にテレビや動画を観たい」というニーズは確かにありますが、キャンセラーを使うことには安全面や保証のリスクも伴います。私自身、そうしたリスクを踏まえて、あえて導入せず、別の方法で快適な車内時間を実現する選択をしました。
現在はスマートフォンと車載Wi-Fiを組み合わせ、助手席でNetflixなどを楽しむスタイルで十分満足していますが、さらに快適性を求めて、今後はiPad miniの導入も検討中です。自分たちにとって無理のない、安全かつ快適なカーライフを目指すという視点で、必要なアイテムを見極めることが何より大切だと感じています。
これからも、便利さと安全性のバランスを取りながら、シエンタでのドライブをもっと快適で楽しいものにしていきたいと思います。
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