車検の案内が届いたり、見積書を見せられた瞬間に、「このまま車検を通して乗り続けるべきか?それとも買い替えた方がいいのか?」と悩んだ経験がある方は多いのではないでしょうか?
整備費用が思ったより高かったり、走行距離や年式が気になり始めたりすると、なんとなく「そろそろ替え時かも」と感じてしまうものです。
ただ、その場の印象や感覚だけで決めてしまうと、あとから「ちゃんと数字で比べておけばよかった」と後悔することも少なくありません。
実はこの判断、感情ではなく数字で整理するとかなりシンプルになります。
今回の車検にかかる費用、今後しばらく乗った場合に想定される修理費、そして今の車がいくらで売れるのか?
この3つを並べて比べるだけで、「乗り続ける」「買い替える」どちらが現実的かが見えてきます。
この記事では、車検をきっかけに迷ったときに後悔しにくい判断ができるよう、金額や年数といった数字だけを使って、考え方を整理していきます。

車検のタイミングで必ず直面する2つの選択

車検が近づくと、多くの方が同じところで立ち止まります。
それが「このまま車検を通して乗り続けるか?」「これを機に買い替えるか?」という二択です。
普段は特に不満なく乗れていても、車検の見積を見た瞬間に状況が変わります。
想像より高い金額が出てくると、「そこまでお金をかける価値があるのか」と考え始めるのは自然な流れです。
一方で、買い替えを考え始めると、次は別の不安が出てきます。
今の車はいくらで売れるのか?
次の車にはどれくらいの初期費用がかかるのか?
結局、どちらのほうが損をしにくいのかが分からないまま、判断を先送りにしてしまうケースも少なくありません。
この時点で重要なのは「どちらが正解か」を決めることではありません。まずは、判断に必要な材料が何なのかを整理することです。
感覚ではなく、あとから比較できる数字をそろえない限り、納得できる判断はできません。
判断の前に整理すべき3つの数字

「乗り続けるか、買い替えるか」を考える前に、まず整理しておくべき数字があります。
この3つがそろっていない状態では、どちらを選んでも後悔しやすくなります。
今回の車検にかかる見積額
法定費用だけで済むのか、整備費用がどれくらい上乗せされるのか。
まずは「今回いくら支払う必要があるのか?」を数字で把握します。
今後2年間で想定される修理・交換費用
次の車検までに発生しやすい消耗品交換や修理費用を考えます。
今回の車検だけでなく「この先も含めていくらかかりそうか」という視点が重要です。
現在の車の中古車市場での価値
今このタイミングで売った場合、いくらになるのか?
これは「買い替える場合の原資」になるため、必ず数字で確認しておく必要があります。
次のパートでは、まず「乗り続けた場合」にどれくらいのコストがかかるのかを整理していきます。
乗り続けた場合の総コストを数字で整理する

まずは、「このまま車検を通して乗り続けた場合」に、どれくらいの費用がかかるのかを数字で整理します。
ポイントは、今回の車検費用だけで判断しないことです。次の車検までの2年間をひと区切りとして考えます。考え方はシンプルで、次の合計です。
たとえば、次のようなケースを想定します。
- 今回の車検費用:12万円
(法定費用に加えて、最低限の整備を含めた金額) - 今後2年間の修理・交換費用:8万円
(バッテリー、タイヤの一部交換、消耗品交換など)
車検の見積額だけを見ると「12万円ならまだ安い」と感じがちですが、実際には、その後も少しずつ費用が発生するのが現実です。
特に年式が進んでいる車や、走行距離が増えてきた車では、車検とは別のタイミングで出費が重なることも珍しくありません。
この「次の2年間で合計いくらかかるか?」という数字を出しておくことで、あとから買い替えた場合のコストと、同じ条件で比較できるようになります。

買い替えた場合の総コストを数字で整理する

次に、「この車検を機に買い替えた場合」に、どれくらいの費用が動くのかを数字で整理します。
ここでも大切なのは、感覚ではなく具体的な金額で考えることです。買い替えの場合、注目すべき数字は次の3つです。
今の車の買取額 / 次の車の初期費用 / 車検残の有無
たとえば、次のようなケースを想定します。
- 現在の車の買取査定額:50万円
(年式・走行距離を踏まえた一般的な相場例) - 次に購入する車の初期費用:200万円
(車両本体価格+諸費用を含めた金額) - 車検残:なし
(購入後に新たに車検を受ける想定)
一見すると大きな金額に見えますが、買い替えには「これから発生しにくくなる費用」も含まれます。
年式が新しくなることで、しばらく大きな修理費がかかりにくくなり、次の車検までの維持費が比較的安定するケースもあります。
今後2年間でかかる維持費まで含めて考えることで、乗り続けた場合の総コストと、同じ目線で比較できるようになります。
この差額は、今の車がいくらで売れるかによって大きく変わります。
買い替えを検討する前に、まずは現在の買取相場を数字で確認しておくと、 判断がしやすくなります。
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数字で見たときの判断ラインの目安

ここまで整理した数字をもとに、「どのあたりから買い替えを検討すべきか」の目安を整理します。
あくまで判断の軸であり、当てはまったから必ず買い替える、という話ではありません。
車検費用の中で整備費用の割合が大きい場合
法定費用に比べて、整備費用が大きくなっている場合は注意が必要です。
車検のたびに修理項目が増えている場合、今後も同じように出費が続く可能性があります。
今後2年間の維持費が膨らみそうな場合
今回の車検費用に加えて、次の2年間でまとまった修理や部品交換が見込まれる場合「乗り続けた場合の総コスト」は想像以上に大きくなりやすくなります。
修理や整備の費用が車の市場価値に近づいている場合
修理費や整備費の合計が、現在の買取相場に近い、または上回っている場合は、お金の使い方として合理的かどうかを一度立ち止まって考えるタイミングです。
年式や走行距離が一区切りを迎えている場合
年数や走行距離が進むと、突発的な修理リスクはどうしても高くなります。
この段階で数字を並べて比較しておくことで、後悔しにくい判断につながります。

それでも「乗り続ける」判断が合理的なケース

ここまで見ると、「条件に当てはまったら買い替えた方がいいのでは」と感じるかもしれません。
ただし、数字で整理した結果、「乗り続ける方が合理的」と言えるケースもあります。
車検費用の大半が法定費用で占められている場合
今回の車検費用の内訳を見たとき、整備費用が少なく、自賠責保険料や重量税などの法定費用が中心であれば、この車検を理由に急いで買い替える必要は低いと考えられます。
大きな修理や高額部品の交換が見込まれていない場合
エンジンやトランスミッションなど、高額になりやすい修理項目が当面見込まれていない場合は、次の2年間の維持費も比較的読みやすくなります。
今後2年間の総コストが許容範囲に収まっている場合
次の車検までの総コストが、自分が想定している維持費の範囲内であれば、無理に買い替えるより、今の車を活用した方が合理的なケースもあります。
車の使い方が今後も大きく変わらない場合
家族構成や通勤距離など、車の使い方が今後も変わらないのであれば、買い替えによって得られるメリットが限定的になることもあります。
この場合は、維持費を抑えながら乗り続ける選択も十分現実的です。
迷ったときにやるべき判断の順番

「乗り続ける」「買い替える」のどちらかを決めきれない場合は、次の順番で数字をそろえていくと、判断がぶれにくくなります。
まずは、今回の車検にいくらかかるのかを把握することが先決です。車検に対応している店舗を探し、見積を取り、法定費用と整備費用の内訳を数字で確認します。
複数の店舗を比較できるサービスを使うことで、相場感をつかみやすくなります。
車検費用は、実際に見積を取ってみないと分かりません。
車検対応店舗を探して見積を比較したい場合は、 楽天Car車検のように、近くの車検対応店舗をまとめて探せるサービスを使うと便利です。
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次に、今このタイミングで売った場合、いくらになるのかを確認します。買取査定額は、買い替えた場合の資金計画に直結する重要な数字です。ここで初めて、買い替えに必要な実質的な差額が見えてきます。
車検費用と今後の維持費、買取査定額を同じ目線で並べて比較します。どちらが得かではなく、どちらの方が納得してお金を使えるかを数字で確認することが大切です。
この順番で進めれば、感覚やその場の印象に流されず、後悔しにくい判断がしやすくなります。
まとめ|感情ではなく数字で判断することが後悔を減らす

車検を前にすると、「まだ乗れる気がする」「そろそろ替え時かもしれない」と、どうしても感覚で判断してしまいがちです。しかし、後悔が少ない選択をしている人ほど、判断の軸を数字に置いています。
この記事で整理してきた判断材料は、次の3つです。
- 今回の車検にかかる費用
- 次の2年間で想定される維持費
- 今の車の市場価値
この3つを同じ目線で並べて比較すれば、「乗り続ける」「買い替える」は感情ではなく現実的な判断ができます。
どちらが正解かは、車の状態や使い方によって変わります。大切なのは、なんとなく決めるのではなく、自分が納得できる数字をそろえたうえで選ぶことです。
車検は単なる手続きではなく、これからのカーライフを見直す良いタイミングでもあります。
数字を整理して選んだ判断であれば、どちらを選んでも後悔しにくくなります。


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