「カーリースはやめとけ」という声、聞いたことはありませんか?
SNSや口コミでは「損した」「思ったより高かった」などの意見も多く、実際に利用を迷う人が少なくありません。
しかし、結論から言えばカーリースは“仕組みを理解せずに契約した人が損をしている”だけで、きちんと内容を把握して使えば非常に便利なサービスです。
本記事では、「カーリースはやめとけ」と言われる理由と、実際に得する人の特徴を比較しながら、あなたに向いているかどうかをわかりやすく解説します。

カーリースとは?仕組みを簡単に解説

カーリースとは、リース会社が所有する車を一定期間「月額料金を支払って借りる」サービスです。
利用者は契約期間中、あたかも自分の車のように使うことができますが、名義上の所有者はリース会社となります。
カーリースの基本的な仕組み
その間の費用には、車両代金のほか税金・保険・車検・メンテナンス費などが含まれており、ユーザーは月々定額を支払うだけでOKです。
マイカー購入との違い
購入は車を自分の資産として保有しますが、カーリースはあくまで“利用契約”。
契約終了後は返却・再リース・買取などを選択できるのが特徴です。
カーリースの主な料金に含まれるもの
- 車両本体価格
- 自動車税・重量税・環境性能割
- 自賠責保険料
- 車検費用
- メンテナンス費(プランにより異なる)

カーリースはやめとけと言われる理由

「カーリースはやめとけ」と言われるのには、いくつかの共通した理由があります。
それらは多くの場合、カーリースの仕組みを誤解したまま契約してしまったことが原因です。
ここでは代表的な4つの理由を詳しく見ていきましょう。
① トータルコストが高くなりやすい
カーリースは毎月定額で車に乗れるのが魅力ですが、総支払額で見ると現金一括購入より高くなる場合があります。
リース料には金利や手数料、管理費などが含まれるため、長期契約ほど差が大きくなる傾向にあります。
② 中途解約ができない
カーリースは契約期間中に「やっぱりやめたい」と思っても、基本的に中途解約はできません。
解約する場合は残りのリース料を一括で支払う必要があり、想定外の出費につながります。
転勤やライフスタイルの変化が多い方は、この点をよく確認しておくことが重要です。
③ カスタム・改造が制限される
リース車の所有者はリース会社であり、利用者はあくまで“借りる側”です。
そのため、自由に改造やカスタムを行うことはできず、返却時には「原状回復」が求められます。
車を自分好みに仕上げたい方や、ドレスアップを楽しみたい方には不向きといえるでしょう。
④ 走行距離制限がある
カーリースの多くは年間10,000〜15,000kmなど、走行距離の上限が設定されています。
超過すると1kmあたり数円の追加費用が発生するため、長距離ドライブが多い人は注意が必要です。
日常的に遠出する人や通勤距離が長い人は、走行距離無制限プランやマイカー購入の方が合っているかもしれません。

それでもカーリースを選ぶ人が増えている理由

「やめとけ」と言われる一方で、カーリースの利用者数は年々増加しています。
とくに近年は、購入よりも“賢く使う”という考え方が広がり、個人向けリースの需要が急速に伸びているのです。
① 初期費用を抑えて新車に乗れる
まとまったお金を用意せずに新車に乗れるため、若年層やセカンドカー需要にも広く受け入れられています。
② 毎月の支払いが定額でわかりやすい
リース料金には、車両代・税金・自賠責保険・車検費用などが含まれており、家計管理がしやすいのが特徴です。「急な出費がない」という安心感は、購入にはない大きなメリットといえます。
③ メンテナンス込みで手間いらず
車の知識が少ない方でも、リース会社がすべて管理してくれるため、常に安全な状態で車に乗り続けられます。
④ 定期的に新車へ乗り換えられる
⑤ 利用者が増えている実態
日本自動車リース協会連合会のデータによると、2024年時点で国内の個人向けカーリース保有台数は約67万台。前年比115%以上と急成長しており、数年前と比べても利用者数は倍以上に増えています。
つまり、カーリースは“まだ少数派だが確実に伸びている”新しい車の持ち方として注目されているのです。

カーリースで失敗する人・得する人の違い

カーリースは“全員におすすめできるサービス”ではありません。
仕組みを理解せずに契約すると損をする一方で、うまく使いこなせばとてもお得に新車生活を楽しむことができます。
ここでは、失敗する人と得する人の違いを比較してみましょう。
失敗する人の特徴
- 短期間で乗り換えたい人:中途解約ができず、違約金が発生するリスクあり。
- 走行距離が多い人:距離制限を超過して追加料金がかかることが多い。
- 車を自分好みにカスタムしたい人:改造やドレスアップが制限される。
- 月々の支払いを「安く見せる」プランに惹かれる人:残価設定が高く、実質負担が大きくなるケースあり。
- 契約内容をよく読まない人:保険・返却条件などを理解しておらず、後でトラブルになる。
得する人の特徴
- 初期費用をかけずに新車に乗りたい人:まとまった出費を抑え、気軽に車を持てる。
- 維持費を毎月の定額で管理したい人:税金・車検・メンテ費込みで家計が安定。
- 長期的に同じ車に乗る予定の人:7年リースなどで総支払額のバランスが良い。
- 車に詳しくない人:メンテナンス込みプランで手間いらず。
- 数年ごとに新車へ乗り換えたい人:常に最新の車に乗れる利点を最大限に活用できる。
実際の口コミ
実際にカーリースを利用している人の口コミを見てみると、次のような意見が多く見られます。
良い口コミ:
「頭金なしで新車に乗れて助かった。
税金や車検も込みだから支払いが一定で安心。」悪い口コミ:
「途中で車を変えたくなったけど、解約できなくて困った。
走行距離も思ったより制限がきつかった。」
つまり、カーリースは“便利さを取るか自由度を取るか”で評価が大きく分かれるサービスといえるでしょう。

おすすめのカーリース会社5選

カーリースを選ぶときは「料金のわかりやすさ」「メンテナンス内容」「中途解約の柔軟さ」などを基準に比較することが大切です。
ここでは、利用者満足度の高い人気カーリース会社を5社ピックアップしました。
① 定額カルモくん(おトクにマイカー 定額カルモくん)
- 契約期間:1〜11年
- 頭金・ボーナス払い:不要
- 特徴:途中買取・乗り換えOK、契約満了後は自分のものにできる
② オリックスカーリース・オンライン
- 契約期間:5〜9年
- 頭金:不要
- 特徴:中古車プランあり、残価清算なしプランも選べる

③ コスモMyカーリース(コスモスマートビークル)
- 契約期間:3・5・7年
- 頭金:不要
- 特徴:給油割引あり、整備ネットワークが強み
④ MOTAカーリース
- 契約期間:5・7・11年
- 頭金:不要
- 特徴:残価設定なし・距離制限なし・買取型リース
⑤ SOMPOで乗ーる
- 契約期間:3〜9年
- 頭金:不要
- 特徴:任意保険込みプランあり、安心の大手損保系

まとめ:カーリースは“やめとけ”ではなく“人を選ぶサービス”

購入よりトータルコストが高くなる場合もありますが、税金・保険・車検などを含めて月々定額で乗れる安心感は大きな魅力といえます。
一方で、途中解約ができなかったり、走行距離制限があったりと、注意すべき点も確かにあります。
そのため「カーリースはやめとけ」と感じる人がいるのも事実です。
しかし、自分のライフスタイルに合ったプランを選べば、むしろ購入よりも満足度の高い選択になるでしょう。
車を「持つ」から「使う」時代へ。
まずは各社のプランを比較して、自分に合った乗り方を見つけてみてください。


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