都市部を中心に「車を持たない生活」を選ぶ人が増えてきました。維持費がかかるクルマを手放すことで節約できると考える人も多いようです。
確かに、カーシェアやレンタカーの普及によって「必要なときだけ借りる」スタイルが一般化しつつあります。ですが本当に、車を持たない生活は節約につながるのでしょうか?
本記事では、シエンタユーザーの視点から「車を持つ」「持たない」のコストや利便性を比較し、それぞれのメリット・デメリットを検討してみたいと思います。

① 車を持つことでかかる費用
まずは、車を所有することで発生する主なコストを見てみましょう。以下は一般的なコンパクトカー(シエンタクラス)を例にした年間費用の目安です。
- 自動車税:30,000円前後
- 車検(2年に1回):年間平均40,000円
- 任意保険:年間50,000〜70,000円
- 駐車場代(都市部):月10,000〜30,000円(年120,000〜360,000円)
- ガソリン代:年間60,000〜100,000円
- メンテナンス費用(オイル交換・タイヤなど):年間30,000〜50,000円
これらを合計すると、駐車場代を含めて年間30〜60万円程度が維持費としてかかることになります。
さらに、新車や中古車を購入した際には初期費用として数十万〜数百万円が必要です。購入時の判断については、以下の記事でも詳しく解説しています。

② 車を持たない生活のコストと利便性
車を手放した場合、多くの人は公共交通機関やカーシェア・レンタカーを組み合わせて生活することになります。では、それにかかる費用や使い勝手はどうでしょうか?
カーシェアの活用
都市部にお住まいの方であれば、カーシェアサービスを使えば必要なときだけ車を借りることができます。
たとえば、【超快適】カーシェア「EARTHCAR」なら、スマホで簡単に予約でき、時間単位や距離単位での料金設定で使った分だけ支払えるのが魅力です。
レンタカーを利用する場合
旅行や長距離移動、引っ越しなどまとまった時間・距離の利用には、レンタカーが便利です。
料金比較にはレンタカーの最安値検索「エアトリ」が便利で、主要レンタカー会社の価格をまとめて検索できます。
楽天カーシェアという選択肢も
近年、楽天カーシェアも利用者が増えており、「楽天ポイントが貯まる&使える」点が他にはない強みです。楽天会員であれば簡単に登録でき、カーシェアの予約・利用までが非常にスムーズです。
楽天カーシェアの主な特徴は以下の通りです:
- 15分単位で利用可能(料金例:220円〜/15分)
- 6時間パックや12時間パックなども選べて長時間の利用にも対応
- ガソリン代・保険料込みのわかりやすい料金体系
- 楽天ポイントで支払い可能、キャンペーンでポイントアップも
短時間の買い物や送迎から、休日のちょっとした遠出まで対応できるため、車を所有していない方でも日常生活に困ることがほとんどありません。

カーシェアやレンタカーを使うとどれくらいかかる?
費用感をイメージしやすいように、よくある利用パターンの料金目安をまとめました。
利用スタイル | カーシェア | レンタカー |
---|---|---|
買い物(1時間) | 880円〜(15分220円×4) | 3,000円前後(半日パック) |
日帰りドライブ(6時間) | 4,500〜6,000円(パック料金) | 5,000〜8,000円 |
1泊2日旅行 | 非推奨(長時間に向かない) | 10,000〜15,000円(車種による) |
このように、短時間・短距離の利用であればカーシェアが圧倒的に割安です。一方で、旅行など長時間・長距離の移動ではレンタカーのほうがコスパが良い場合もあります。
ライフスタイルや用途に合わせて、うまく使い分けるのが賢い選択です。
結局、節約になるの?
では実際に、車を所有した場合とカーシェア・レンタカーを活用した場合で、どのくらいコストに差が出るのかを、月間の利用頻度別に試算してみましょう。
利用頻度 | カーシェア・レンタカー | 車を所有 |
---|---|---|
月1回(買い物や用事) | 約1,000〜3,000円 | 約25,000円〜(保険・駐車場・税金など) |
月2〜3回(日帰りドライブなど) | 約10,000〜18,000円 | 約25,000〜30,000円 |
週1回以上(日常利用) | 20,000円〜超過も | 約30,000円前後(距離や燃費による) |
月に1〜2回の使用にとどまる方なら、カーシェアやレンタカーのほうが圧倒的に割安です。保険や税金も不要で、使った分だけ払えばよいため、固定費を大幅に削減できます。
ただし、週1回以上の頻度で使う人や、急な外出・夜間の利用が多い方には、毎回借りる手間や予約の取りづらさがデメリットに感じる場面も出てきます。
また、長期旅行や荷物が多い移動を頻繁にする人にとっては、「毎回レンタル」するよりも、所有していたほうが安心かつ経済的なケースもあります。
つまり、利用頻度が月1〜2回程度なら節約効果が高く、それ以上なら所有の方がトータルでお得になる可能性がある、というのが現実的な目安です。
③ 車があることのメリット
費用面だけを見れば、車を持たない生活はたしかに節約になることがあります。しかし、車を所有することで得られる「自由」や「安心」は、数字では測れない大きな価値があります。
いつでも好きな時間に出発できる自由
天気が悪い日や電車の本数が少ない深夜・早朝でも、車があれば自分の都合で移動できます。とくに小さなお子さんがいるご家庭や介護中の方には、この「自由さ」は大きな安心感につながります。
行動範囲が広がる
電車やバスの届かない郊外や観光地にも気軽に出かけられるのは、車ならでは。荷物が多い買い出しや、ペットとのお出かけにも重宝します。
災害時や緊急時の備えとして
災害や急病など、いざという時の移動手段としても、マイカーは非常に頼りになります。避難や通院、買い出しなどの場面で車があることは大きな安心材料です。
日常の便利さを感じる場面も多数
雨の日の送り迎え、夜遅くの買い物、急な予定変更など、日常のちょっとしたシーンでも「車があってよかった」と感じる瞬間は多々あります。
④ シエンタオーナーの実体験とまとめ
筆者自身も、シエンタに乗る前は「車って本当に必要?」と考えていた時期がありました。しかし、実際にシエンタを所有してみて、その便利さや安心感を日々感じています。
シエンタはコンパクトながらも室内が広く、燃費も25km/L前後と非常に優秀。維持費は年間30万円前後ですが、それ以上の価値を感じられています。
とくに、▶ シエンタのリース活用術のように、購入以外の選択肢を検討すれば、さらにコストを抑えることも可能です。
結論:節約だけで判断せず、ライフスタイルに合わせて選ぶ
確かに、車を持たない生活は節約になることもあります。しかし、「節約=正解」とは限りません。行動範囲や自由度、家族の安心感など、お金では測れない価値も多いのです。
シエンタのように維持費のバランスが良く、多用途に使える車であれば、「持つことの価値」が見直されるきっかけになるかもしれません。
ご自身のライフスタイルや使い方をしっかり見つめ直し、車を「持つ・持たない」の判断をしてみてください。
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